本葺瓦
今日はしまなみ海道にある生口島の瀬戸田へ2件打合せに行ってきました。
まずは朝イチの1件目、大きな門の新築工事でこちらは本葺瓦で施工します。
本葺瓦とは↓の写真のようにお寺などによく使われる瓦で重厚感があり施工手間も多くかかる為、費用も高く高級な屋根と言えます。
本葺瓦は建物の大きさ・高さ・雰囲気に合わせ使う瓦の大きさを選びます。
今回は↓の写真のように左から横幅が九寸判・八寸五分判・八寸判の三種類の中から
真ん中の八寸五分判の瓦を選んでもらいました。
通常の門ですと八寸判のような小さな瓦を選びますがこちらの門は屋根が大きく、使う木材も大きい材を使う為
八寸五分判の瓦がバランスがいいようです。
この瓦は本葺瓦のなかでも、南都瓦といって両サイドに高い水返しがついており通常のものより雨や風に強く建物を永く守る特性があります。
↓の写真ように仮並べしてみるとよくわかります。
堤防のようなこの高い水返しの上に漆喰を盛る為、漆喰が雨水に触れないので雨漏りの心配がなく耐久性も長くなります。
原寸図という実物大の絵を描いていたので、各部の納まりや高さ等を確認してもらい無事に打合せは終了しました。いつも有難うございます。
二件目は島の反対側へ移動し雨漏りの物件へ
建物も古く瓦も傷んでいた為、新しい瓦へ葺き替えて再生させます。
帰りに鮮やかな柑橘類戴きました。