新築の屋根に古瓦を葺直し
2013-12-01
こちらの新築現場は上屋根を新しいいぶし瓦を葺いて太陽光バネルを載せ、
下屋根は古瓦を使って葺直しします。
49判と呼ばれる瓦で、民家の屋根に使われる通常の瓦よりも一回り大きく厚みもあり丈夫な瓦です。
この瓦は最初、お寺の屋根に葺かれていたもので、今回で3回目のリユースになります。
今の瓦と違い、ねじれや表面に様々な表情がでていい味になっていて古美る「ふるびる」と言うそうです。
まずは瓦を掃除して、釘を打つ為の釘穴を全枚数にあけていきます。
非常に根気のいる作業になります。
瓦は焼き物の為、なじれや大きさの大小がありますが古瓦は現在の瓦よりも個性が激しく、
瓦の癖をみながら葺かなければなりません。
瓦の経年変化が個々で違いいろいろな表情が表面にでています。
また、瓦の小口が陰影をうみ重厚感がでました。
古瓦の葺直しは手間と根気がいる仕事ですが、その価値は十分にあると思います。
完成したら、また写真載せます。