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新しい瓦サンプル(一体型本葺瓦)

2015-04-06

お寺や神社の屋根といえば立派な瓦屋根。

そして、改修工事や屋根の葺き替えの際に必ず言われるのが屋根の荷重負担を軽くしたいということ。

重厚感のある雰囲気を尊重しつつ瓦を軽くする。なんだか矛盾してますが、、実はあるんです。

そんな都合のいい瓦が!

 

一体型本葺瓦

 

社寺等の屋根は本葺瓦が主流で、従来は「土葺工法」といって瓦の下一面に土を敷き詰めた工法です。

これを現在は土を使わない「乾葺引掛桟工法」が主流となる為、葺き替え等の改修の場合大幅に重量を低減できます。

あるメーカーの重量試算によると従来の「土葺工法」の本葺瓦から「乾葺引掛桟工法」の本葺瓦に葺き替えると平部の重量が約5分の3まで軽くなるそうです。

さらに重量の軽量化だけに特化するなら、簡略瓦にするとさらに軽くなりますが、本葺瓦の特徴である重厚感はありません。

ですが、本葺瓦のような見た目で軽量な「一体型本葺瓦」という瓦があります。

当社ではまだ使ったことがありませんが、関東を中心にこの一体型本葺瓦の施工物件が増えているようなので

参考見積もりとしてサンプルを送ってもらいました。

届いたのは三州瓦の創嘉瓦社製「陽光」

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これは平瓦二枚と丸瓦一枚をひとつにした見た目の瓦、さっそく仮並べしてみます。

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たしかに本葺瓦のように見えます。ついでに本葺瓦も仮並べしてみました。

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↑まずは平瓦を並べます

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↑平瓦と平瓦の間に丸瓦を伏せます。使う瓦枚数が多い為その分重量があります。

DSC_0622

↑簡略瓦も仮並べしてみました。

葺きあがりの美しさは本葺瓦が圧倒的にあります。屋根の軽量化を最優先するなら簡略瓦がいいでしょう。

社寺の雰囲気を保ちつつ軽量化したいというなら、この一体型本葺瓦も有効な選択肢だと思います。

 

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